INTERVIEW
-VOICE05-
「THE RAIL KITCHENCHIKUGO」を運転して感じた西鉄で働く意義
事務員 /2013年4月入社

高校卒業後、2013年4月入社。
車掌を経て、2017年4月より運転士として乗務。
2021年1月に助役へ昇職。
2021年3月より(株)西鉄ステーションサービスで
駅助役として勤務。
2022年4月より本社運転課運転担当事務員として勤務。
※2024年1月時点

「ザ レールキッチン チクゴ」

私は観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(ザ レールキッチン チクゴ)」の運行開始から、運転士として乗務に携わっていました。
西鉄初の食事を楽しめる観光列車として「ザ レールキッチン チクゴ」が運行開始したのは2019年3月23日のこと。「LOCAL to TRAIN~街を繋いできたレールは人をつなぐ時代へ~」をコンセプトに、人と人、人とモノ、人と体験をつなぎ、街の魅力を発信することを目的にしています。この運行開始に先立って、乗務員募集が行われました。
当時、私は運転士として乗務していましたが、普段からお客さまに企業理念のひとつである「ときめき」を提供できているのか、どう提供すればいいのか、という悩みをもっていました。この悩みを解決するヒントがあるのではないかと思い社内選考に挑戦し、無事合格し、第1期生として「ザ レールキッチン チクゴ」の運行開始とともに乗務することになりました。

ザ レールキッチン チクゴならではの仕事

「ザ レールキッチン チクゴ」の乗務員は、まず制服が違います。伝統工芸品である久留米絣を使用したワイシャツやベストを着用するので、いつもと違う緊張感があります。
乗車されるお客さまも普段とは違い、記念日や旅行、お祝い等でご乗車されます。とても楽しみにされており、キッチンクロスをイメージした列車の外装を見ただけで、期待感を持ってご乗車いただいているのが伝わってきました。
「ザ レールキッチン チクゴ」を運転するにあたって特にこだわったのは、細かな運転操作です。車内で食事を楽しめる列車なので、通常の列車と違い、いかに揺れを少なく運転できるかが求められていました。
ブレーキの際には、いかに強いブレーキをかけずに列車を停止できるかを意識しました。通常は、初めに強めのブレーキをかけ、停止位置に近づくにつれて徐々にブレーキを弱めて列車を停止させますが、「ザ レールキッチン チクゴ」では、最初から弱めにブレーキをかけて、揺れが少なく停止できるブレーキ操作を行っていました。
また、沿線の魅力をどのようにお客さまに伝えるか、いかに喜んでいただけるかを常に模索していました。「ザ レールキッチン チクゴ」の乗務員同士協力して、沿線の魅力をつめこんだアルバムを作成して車内に置いたり、地元に伝わる「炭坑節」を披露したりと、お客さまの思い出に残るように工夫を凝らしました。お客さまから「運転士さん、楽しかったです。ありがとう。」とお声がけいただいたときは、言葉では言い表すことのできないほどの喜びを感じるとともに、「ザ レールキッチン チクゴ」の乗務員になって本当に良かった、「ときめき」を感じていただくことができたのだと、改めて実感しました。

西鉄で働く意義を感じた

「ザ レールキッチン チクゴ」の乗務員としての経験は、運転士としての技術や意識向上につながるだけでなく、西鉄で働く意義も肌を通して感じることができます。
「ザ レールキッチン チクゴ」を運転していると、沿線にお住いの方や保育園の園児・先生など、多くの方々が列車を見かけるたびに、手を振ってくださいます。この瞬間、地域とともに歩みともに発展している会社だということを身をもって感じることができました。
現在は本社で勤務し、運行ダイヤの作成を行っています。「ザ レールキッチン チクゴ」の乗務員での経験を糧に、今後も福岡の発展のために日々奮闘していきます。

※2024年1月時点
ザ レールキッチン チクゴ 「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」
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